2010.09.18

ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

を昨日見てみた。研究上これは見逃してはいけないんだろうなと思って。今月はポルトガル映画祭もあり、『アブラハム渓谷』を映画館で見たいとも思っている。

話のあらすじは、レンブラントのコレクションなどで評価されているアムステルダム国立美術館のリニューアルに当たって、市民運動、政府、美術館内のなかで繰り広げられるドタバタ劇のドキュメンタリー作品。

見ている最中は研究と関連して考えさせられることも色々とあったのだけれども、多分ああいう不条理な状況って、多かれ少なかれどこの国でもあるんだろうなと思うと、誰かのために頑張るのはもう止めようとしみじみ思ってしまう。もともとミュージアム論に踏み込んだのは、美術という社会の法制度的にも象徴的にもシンボルであるミュージアムを分析の対象に据えることで、美術を生みだす側にとっても、享受する側にとっても還元できる何らかの知の一端でも明るみに出せるかもしれないと思っていたから。でも、そんな知もあんなドタバタ劇に回収されるのがオチだとすれば、もう徹底的に自分が楽しめる研究をした方がいいんだろうと。象牙の塔のエリート主義者でもこの際いいのではないかと。また現場の人に還元できる知など、画餅に過ぎないんではないかと落ち込む。長年、展覧会のレセプションなどに集まるfabulousな大人を見ていて、落ち込んでいたのに近い感情。

とはいえ一時的に物事の考え方が極に振れているので、またどこか中庸のメモリに振れ直すんだとは思う。それに、これから美術の世界や美術館と関わっていきたい学部生などにはとてもいい教訓となる映画だと思う。DVDが出たら購入して授業で使いたい。などと思いながら、もう少し現場よりのTokyo Art School の初回にこれから出勤なのである。

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