2011.01.04

ようこそ2011

ということで、皆さん明けましておめでとうございます。4日になりましたので、今日から始動を開始したいと思います。連絡など年末30日から滞っておりましたので、ご迷惑をおかけした方申し訳ありません。

昨年末は30日に最後に自分の仕事をしようと思っていたら、恒例の29日の中高の友人との忘年会がまさかの二次会拙宅開催となり、結局30日の朝まで飲み続けることに。僕は基本的に徹夜が嫌いなので、朝まで起きていたのは数年ぶりではないだろうか。原稿の締め切りでも最悪2時には寝てしまうからなあ。

その後年末恒例の温泉年越し。昨年から場所を転々とすることになり、今年はお正月を裏磐梯の桧原湖前の猫魔ホテルで過ごすことに。初日がやはり天候が悪かったのだが、夕方に入った露天風呂が印象的だった。眼前には白銀の世界となった山並みと湖畔の風景。雲に空は厚く覆われ、グレースケールの世界が徐々に輝度を失っていく様子が非常に美しかった。さらに、露天は吹雪いていたので、肩から上は肌が痛く、吹雪の轟音が放っておいても周囲から自分を閉ざしてしまう。視界よりも音が素晴らしかった。僕の感覚としては屋外でスクリーン無しにビル・ヴィオラを経験している感じに近い。僕にとっては、大晦日に2010年最高のインスタレーションを経験する感じだった。

桧原湖畔の様子:元旦の快晴の午後に撮影

こういうこと言うと、もうあまりアート関心ないんじゃないかというように思われるかもしれないけれども。年々僕にとっては、美術館や芸術祭といったアートを見せる場におけるアート経験は、日常生活におけるアート的なものを見出す上でのの引き出しを増やすためにあるのだと思うようになってきている。自分の人生に起こるハプニングや、自分が生きて経験する世界以上に面白く、美しいものはないんではないかなと。そのための滋養をつけるのが、美術館だったり、参加型のアートプロジェクトだったりするのではないかと。その意味では、無理にアートみたいなものを「アート」という言葉に回収し、テクストとして消費してしまうこと自体になにがしかの抵抗感がある。この違和感と向き合いながら、今年もモノを書いていくことになるのだろう。

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