2011.03.21

fragmented thoughts

漸く更新します。取り急ぎ、光岡は元気にしています。この三連休はきちっと休んで、ジムでヨガをしたり、散髪したり、これから整体にいったりと日常的な気分転換を取り入れることで、ほぼ正常に戻っていくようになると思っています。但し、思考といういう意味でも、思いやりという意味でも僕のthoughtsはとぎれとぎれのままに過ごしたこの10日間でした。これから「だである」調に戻ることにする。

僕は当日3月11日は、タッチの差で京都に滞在していた。不謹慎も何も、海外からの友人が来ていて元々11日から3日間の予定で京都を訪れていたからである。遅めの昼を大徳寺で取り、地震が起きた時は大徳寺の庭を散策していたのではないか。友人は地震に気付いたが、僕はほとんど揺れに気付かなかった。その後、僕が子供のころから好きな今宮神社で炙り餅を食べながら休憩をしているときに、twitterを見ていたら東北で大地震が起き、関東も大揺れだったことを知る。もちろん、海外からきている友人をもてなすのが僕のあの週末のミッションだったのだが、結果的には東京で生活しているのにもかかわらず東京の消息が分からないという心配と、目一杯京都を紹介したいというホスピタリティのなかで自分が三つに引き裂かれているようだった(普段からいつも自分が二人いる感覚があるので)。

その後数日間は、ご存知の方も多い通り完全にtwitter中毒になる。もちろん、電話も通じなかったので京都ではとにかくtwitterが一番手っ取り早く情報がつながる手段だったこともある。ホテルでは、gmailでオンラインになっている友人を探しては安否を尋ねていた。何より、一番ほっとしていたのは僕だったんだと思う。この時に、多分僕も不用意なtweetでfollowerの気分を害することはあっただろうと思うので直接批判したいわけではないのだが、一番イライラしていたのが、非常に淡々と研究者として発言している方のtweetだった。多分、その方たちもご自身の立場の中でできることをしようとしていtだけだとは思うんだけど。僕の場合は、別に冷静さを失うという意味とは別で、しばらく研究者の服は脱いでこの地震とその後の被害と向き合いたいなあという思いの方が強かった。まあ、後は地震直後からtwitter上で批判を始めている人もなんだかなあと。その分有用な情報を流せばいいし、ネガティブな情報がTLに増加するのは迷惑極まりないので勘弁して欲しいなあと。

その後先週前半は、呼吸が苦しくなることもしばしばの満員電車通勤をしていたが、少しずつ緊張は緩和されていたように思う。ところが急転木曜日、金曜日は本当に精神的には参った。知り会いの留学生が日本に元々帰国予定だったのだが、この地震の関係で当然のように成田は出国ラッシュ。場合によっては5時間前の到着を推奨というものだから、急きょ前日成田着を考え始める。僕も手伝っていたのだが、結局成田はホテル自体も満杯。結果日暮里前日泊して、成田に向かう。出発日を一日ずらしたものだから、退寮の手続きとかも大変だったみたいで、これが最後の2日じゃやりきれんなと思う。

ところが成田に着いてみるとチケットを持っている友人は幸運な方らしく、成田空港第二ターミナル4階を中心に、キャンセル待ちをしながら生活する人が少なからずいた。これも間違いなく被災者だと、少なくとも僕は思う。海外経験がある人は、本当に問題を抱えて帰国したいときに帰国できない精神的な不安定さは理解できると思う。海外出国できる外国人は気楽なもんだと思う方もいらっしゃるかと思うが、入国管理局の一時帰国手続きの混乱などを見ても、本当につらいと思う。被災地に住んでいる外国籍の方は尚更だろう。少しでも、行き届いたケアが成されることを願っている。さらに一言付け加えれば、僕は美術館の次に好きな場所が空港なんだが、さぞかし地震直後、そしてそれからの帰国ラッシュの混乱は大変なことだろうと思う。このなかで日々人命を預かる仕事に携わっている空港関係者にも心からの敬意を伝えたいと思う。

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