2012.10.30

別府応援月間

ということで、開幕して間もない別府の「混浴温泉世界2012」に行って参りました。記憶がビビッドなうちにある程度ブログにも掲載したいと思っていたのですが、意外とバタバタして漸く書く時間を作れました。冒頭の写真は永久別府劇場の入口の写真です。上手く日程を合わせて、大友さんのライブだったり、黒田育世さんのパフォーマンスを見られれば良かったのですが、そうもいかず4つのパフォーマンスを拝見させて頂きました。パフォーマンスそのもののクオリティと言うよりは、元々ストリップ劇場に利用されていた小屋ということで、とにかく客と舞台との間が近くて、圧倒的に「筋肉の動き(一部筋肉に支えられた贅肉の動き)」に目を見張らせられました。特に、東京であれば自分では見に行かないであろう至極のベリーダンスなどは、しみじみ女性の肉体って綺麗だなとか思わされました。普段どちらかというとコンテンポラリーを見ることが多くて、多分体脂肪率10%ないだろうという身体を見る習慣が多かったので、女性の柔らかな身体の動きが強調されるベリーダンスにしっかり魅了されたという・・・。

続いて作品群。この写真はアン・ヴェロニカ・ヤンセンズの作品。別府から戻ってすぐは、ああ一応展覧会見に行ったんだという気がするんだけれども、2週間経った今だとアート見に行ったというよりは、トレッキングに行った感が強くなっている。まあキュレーターを担当されたのが比較的昔からお世話になっている住友さんだったり、昔仕事で関わりのあったクリスチャン・マークレーの作品が展示されていたりということで、比較的純粋にアート見に行った感が強かったのだけれども、終わってみると意外とコンパクトに現在の別府とはどのような街だったのかということが分かった気がする。あまりお薦めしませんが、僕は全ての地区を歩いて回るという地元の人ではあり得ない選択をしたもので、かなり別府の東西を広く歩き回ることになりました。これは、突っ込んだ話はまた別稿で書くことになると思うので、ここには書きませんけれども、やはりアートにおける「中央-地方」の問題と、それを書く「中央-地方」の人問題はここでも再燃している感じです。あと、僕が現場で色々とお話しを聞かせて頂いたボランティアスタッフの皆さんはおしなべて別府市内の方ではなかったのも印象的。特に、広瀬さんの作品のところで長話させて頂いたのが、山出さんのご両親で参考になるお話しを伺えましたし、なぜ別府まできて開沼さんの話的な展開もございました。

こちらは商店街の様子。シャッターが閉まっているのが多いのは、本当に閉店しているせいなのかは良く分かりません。僕が9時前から商店街を歩いていたもので。この手のインスタレーションは、個人的にはあまり好きではなかったので特に内容的なコメントを差し控えますが、それでも全くこういうアートイベントに関心がない方にとっては、これある種の廃墟であることは間違いないと思います。市内に展示スペースを分散させて作品を見て回るのはいいと思うし、その作品の設置場所がサイトスペシフィックで、ある種の「場」の記憶が上書きさせるのはいいと思うんです。特に、グプタの地下の作品は、作品としても一定の水準に達してたと思うし、何より場の記憶が強かった。けどこれ、ある水準に達していない気がしないでもないんですよね。ファーレ立川なんかも同じ側面があるんだけれども、ただ街にアートを設置すると、基本的に何であるのか分からなくなってしまうので、僕は屋外、もしくは公共空間に設置する場合でも何らかの作品を見るモードにさせる仕掛け-人によってはアーキテクチャというのかも-は考えていっても良いと思うんですよね。別府の場合にはパスポートがスタンプラリー形式を採用していることで、次々と作品を見るというアーキテクチャになっているんだけれども、商店街については利いてないよねと。

まあ、中々会えない知人にも会場でバッタリということもあり、有意義な訪問ではありました。特に越後妻有などは車欲しくなってしまうのに対して、別府は少なくとも自転車があれば余裕を持って回れるので、都市型ではないアートイベントだけれども手軽に回れるイベントという意味では楽しめました。あと、言うまでも無くお湯は素晴らしいです。ビジネスホテルで何の趣きもない浴場でしたが、身体の温まり方がそうはない感じでした。

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