2012.11.13

師走も近づき

しばらくブログもさぼっておりました。というのも11月の頭に一仕事を終えたからで、その後も細々とした仕事に追われていてすっかりブログ更新という感じではなかったのでした。ということで近況ポツポツ、さわさんの「Whirl」展についてはボソボソと。

一仕事終えてのんびりしようかなあと思っていたらCAMPにお呼ばれしてしまった。久し振りの朝以外だったので、嬉々として伺ったのだけれども、行ってみてこれなんだろ的な感じでした。元々所謂レクチャラーが好き勝手に話しをする講義形式以外の可能性を井上さんは考えていたのだと思うけれども、そうではない会話(対話)のあり方には慣れていない僕は一瞬戸惑った。井上さんが社会学者の人に説明しても、「それ何ですかって言われてあまり来てもらえない」というのは分からないでもない。僕も、純粋にアカデミズム畑の人だったら少し不満を感じたりしていたと思う。まあ、でもあの何をやろうとしているのか分からないながらもあれだけ人が集まっていくという現象自体は面白いと思うので、余裕がある限りは何らかの形で関わっていければなと。むしろ会場の「TRANS ARTS TOKYO」が微妙。東京でここまでチープ感があると、もうお客としてはつらい。せめて大学校舎居抜きだとしてもメインスペースなどはきちっとリノベーションした方が・・・。おおかた学園祭にしか見えない。いや、むしろ芸大や武蔵美の学園祭の方が活気あるし。

その後終えた仕事に対してちょっとしたお祝いを早稲田時代の同僚などにしてもらい、僕としてはありがたいかぎり。僕は「社会学→文化資源学→media & communications→演劇博物館」という、傍目からは連続性が見えにくい履歴なんだけれども、あそこでの二年間は、実務的にも研究者としても、人間的にもすごく転機となるいい二年間だった。これからも年に何回かは食事できるといいなあって思う。

そんでもって今日は、さわさんの個展を神奈川県民ホールギャラリーで見てきた。やっぱり良かったなあ。さわさんの個展は。今日履歴をまじまじと見ていたら、スレートの出身者だった。知人もスレートに関心をもっていたので、いい先輩がいるってことで一安心。僕は初めてみたのは台湾だったと思うけれども、そのときも良くって(展覧会自体が良かった)、それからアーティストファイルなども拝見してたんですよね。アーティストファイルの頃だと、この人アーティストになるのか映像作家になるのかよう分からないなと思ってたんだけれども、今日感じたのはその問い自体どうでもいい人なんだなと。もちろん動画というか、画が動くことの特性に対して繊細な作家さんだと思うんだけれども、だから逆にその一枚一枚の切り取り方の美しさだけで勝負できてるというか。写真でも絵画でも同じ感覚が持てるんじゃないかなと。平日の午前中に行ったので完全に貸し切り状態で、非常にリッチな経験をさせて頂いた。本当は国芳も見てこようと思ったけれども、さわさんだけでお腹いっぱいだったのでそのまま帰宅することに。11月はこれから出張もあるので一瞬で終わってしまうと思うけれども、年末までもう一踏ん張り頑張ろうと気持ちを新たにするのでした。

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