2021.08.12

何もない夏を迎えて

本当に何もない夏を迎えている。例年であれば、夏学期の最後に採点を終えると、大体丸一日使って美術館をはしごしてどこかでビールを飲んで一人で打ち上げ。お盆の前後には短くても大抵は旅行をしている。こういった短い「休み」もとれず、日々自宅で仕事するなかで、日常全域に広がる「労働/余暇の区別の無効化」を学期中以上に感じる。医学的には何の診断も受けてはいないが、多分僕もすでに一部壊れていて、この意識の俎上にも上がってこない心身の小さな裂け目は、コロナ禍を克服したとしても僕自身のなかにある種の後遺症として留まり続けるのだと思う。僕でこれだから、学生、そしてエッセンシャルワーカー、さらには当然のように医療従事者の状況は想像を絶することだと思う。とはいえ、最後まで僕に残された余暇が結局読書だった。直接自身の研究に関係するかは分からないが、8月に入って読んだ単行本を幾つか。 (続きを読む…)

2021.06.29

『ポストメディア・セオリーズ』書評会のお知らせ

今年度最初のポストが今頃かという気もしますが、まあ仕方ない。要を得ないコロナ対応に左右されながら、出来る限りの教育環境の整備に取り組む日常です。今春にミネルヴァ書房から出版された『ポストメディア・セオリーズ』の書評会のお知らせです。ショートノーティスで週末のお時間を頂くことになりますが、執筆者も結構揃う予定ですしいい議論の機会になるのではないかなあと思います。私も末席を汚しているのですが、この書籍の寄稿者のなかでは年齢的には上になってきてしまったこともあり司会を務めております。何かあれば、私でも窓口のアドレスでもご連絡ください。 (続きを読む…)

2021.03.21

春休みの読書2冊

まあ備忘録のようなもの。コロナの2020年度も終わろうとしていますが、夏休み前までは本当に研究用の本は読めなかった。秋ぐらいから全般的に活字が読めるようになってきて、楽しいという読書は昨年の晩秋からだった気がする。最近読んだ2点。

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2020.11.29

記憶をめぐる物語を2冊

すごく久しぶりに読書日記をアップすることに。今年度はコロナウィルスの本格化とともにいきなり4月に10日程度微熱が続き、過剰に外出することに恐怖を感じだしたあたりから常にストレスがかかっていて、仕事用(研究用)の書籍はまだしも、趣味の時間として本を読めていなかったのだけど、年末を間近にしてようやくここまで回復したのかという実感。以下、記憶をめぐる書籍を2冊。 (続きを読む…)

2020.06.30

アートで儲けたくない国を生きる

ここのところ少し自律神経のコントロールが上手くいってない感じで、一晩に3,4回平均で起きていたり、気の向かない仕事をいつも以上に後ろに回すクセがついたり、少しおかしいなと思っていたので、久しぶりに日曜日は完全にオフ日にした。

外国語の論文読む気にはならないが、電子的な画面と向き合いたくなかったので、新書程度の書籍を2冊読んだ。1冊は朝日新書の『テレビ最終戦争』、もう1冊はGakkenの『日本のアートマーケットが1兆円になる日』。端的に両者に共通するのは、今だから読める本なので2022年ぐらいには歴史化される本であることと、もう一点は産業的な視点から書かれているということ。 (続きを読む…)

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