光岡寿郎

1978年東京生まれ、横浜育ち。メディア研究、ミュージアム研究。美術愛好家。2000年に共同創設メンバーの一人としてSETENVを立ち上げ、メディア・アーティストを中心としたパフォーマンスや展覧会の企画・制作に携わる。2006年からは仕事の中心を研究に移す。本業は、ミュージアムのメディア史・メディア論的研究。従来は美術鑑賞の場、もしくは社会教育施設として自明視される傾向の強かったミュージアムを、むしろ美術鑑賞や学習に加え、消費(ツーリズム)や躾といった人々の多様なコミュニケーションを媒介する空間的なメディアとして把握する可能性を模索している。今後の展開としては以下のテーマに関心を持っている。

  1. 日本ではまだ紹介されることの少ない、英語圏の「メディア研究/文化研究/社会学/文化人類学」といった社会科学に基づくミュージアムスタディーズ(Museum Studies)を批判的に導入することで、ミュージアムを運営するための「博物館学」ではなく、ミュージアムについて考えるための「ミュージアム研究」を日本に立ち上げていくこと。
  2. メディアによって構造化された「公共」空間の分析。携帯電話やiPodなどに代表されるように、近年異なる形式のメディアが小型の躯体へと集約されつつある。そのため、テレビやPCといったメディアがある空間の経験を媒介するのではなく、空間それ自体がそこに埋め込まれた、もしくはそこを通過するメディアの構造として経験されている。ミュージアムはその典型例である。とりわけ、現代社会におけるスクリーンの偏在という問題に注目している。
Portrait

学歴

1997年4月 - 2002年3月 東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒業
2003年4月 - 2005年3月 東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻修士課程修了
2005年4月 - 2006年9月 東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程進学
2006年7月 - 2007年10月 ロンドン大学ゴールドスミス校メディア&コミュニケーション学部修士課程修了
2013年4月 東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程修了

職歴

2002年4月 - 2002年10月 凸版印刷株式会社Eビジネス推進本部マーケティング開発部
2004年4月 - 2004年9月 平成16年度国立西洋美術館インターン(教育普及)
2004年10月 - 2005年9月 『Variations on a Silence リサイクル工場の現代芸術』展エデュケーター
2008年4月 - 2010年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2、社会学)
2010年4月 - 2012年3月 早稲田大学演劇博物館グローバルCOEプログラム芸術文化環境研究コース研究助手
2010年4月 - 2013年3月 東洋美術学校非常勤講師(「博物館情報・メディア論」)
2011年12月 武蔵野美術大学特別講師(「メディアと表現」)
2012年4月 - 2013年3月 日本学術振興会特別研究員(PD、社会学)
2012年4月 - 早稲田大学演劇博物館招聘研究員
2013年4月 - 2016年3月 東京経済大学コミュニケーション学部専任講師
2016年4月 - 東京経済大学コミュニケーション学部准教授

受賞歴など

2010年6月 第四回日本マス・コミュニケーション学会優秀論文賞
2011年4月 - 2012年3月  科学研究費補助金若手研究(B)
 「ミュージアムとデジタル・テクノロジーのメディア論的研究」
2011年6月 2011年度全日本博物館学会奨励賞