2021.06.29
『ポストメディア・セオリーズ』書評会のお知らせ
今年度最初のポストが今頃かという気もしますが、まあ仕方ない。要を得ないコロナ対応に左右されながら、出来る限りの教育環境の整備に取り組む日常です。今春にミネルヴァ書房から出版された『ポストメディア・セオリーズ』の書評会のお知らせです。ショートノーティスで週末のお時間を頂くことになりますが、執筆者も結構揃う予定ですしいい議論の機会になるのではないかなあと思います。私も末席を汚しているのですが、この書籍の寄稿者のなかでは年齢的には上になってきてしまったこともあり司会を務めております。何かあれば、私でも窓口のアドレスでもご連絡ください。 (さらに…)
2021.03.21
春休みの読書2冊
まあ備忘録のようなもの。コロナの2020年度も終わろうとしていますが、夏休み前までは本当に研究用の本は読めなかった。秋ぐらいから全般的に活字が読めるようになってきて、楽しいという読書は昨年の晩秋からだった気がする。最近読んだ2点。
2020.11.29
記憶をめぐる物語を2冊
すごく久しぶりに読書日記をアップすることに。今年度はコロナウィルスの本格化とともにいきなり4月に10日程度微熱が続き、過剰に外出することに恐怖を感じだしたあたりから常にストレスがかかっていて、仕事用(研究用)の書籍はまだしも、趣味の時間として本を読めていなかったのだけど、年末を間近にしてようやくここまで回復したのかという実感。以下、記憶をめぐる書籍を2冊。 (さらに…)
2020.06.30
アートで儲けたくない国を生きる
ここのところ少し自律神経のコントロールが上手くいってない感じで、一晩に3,4回平均で起きていたり、気の向かない仕事をいつも以上に後ろに回すクセがついたり、少しおかしいなと思っていたので、久しぶりに日曜日は完全にオフ日にした。
外国語の論文読む気にはならないが、電子的な画面と向き合いたくなかったので、新書程度の書籍を2冊読んだ。1冊は朝日新書の『テレビ最終戦争』、もう1冊はGakkenの『日本のアートマーケットが1兆円になる日』。端的に両者に共通するのは、今だから読める本なので2022年ぐらいには歴史化される本であることと、もう一点は産業的な視点から書かれているということ。 (さらに…)
2020.06.23
もしも本当に日本に芸術文化の火が灯るのなら
昨日、現在少し話題になっている独立系の映画会社の元社員の文章を目にした。その会社のニュースに触れた時、僕自身はそんなものだろうと何の感情もなくただ受け入れた。それは、映画に無関心だからではなく、もう無感情ではないとしんどいからだ。僕が心底あきれ果て、絶望しているのはファインアートの業界だが、映画もアニメーションもその産業の固有の事情はあれ、似たような労働環境であろうことは想像できるからだ。「やりがい搾取」なんて表現はキャッチ―過ぎてバカバカしくて、要は働いている本人たちは気づいていないだけで、多分ただの地獄である。 (さらに…)