全くもって情けないことだが、この気温の寒暖に油断して風邪を引いてしまった。今日は一日家で静養というか、論文を読んで過ごした。ああ、二週間連続でヨガに行けていない。昨日は仕事を早めに切り上げて展覧会を二本はしごし、まだやってたのかと偶然見つけた『告白』を映画館で見る。何となく今年の上半期は『インセプション』と『告白』は見逃してはいけないという雰囲気だったが、前者は結局DVD待ちになるのだろう。面白かったけれども、後味はあまり良くない映画だったなあ。あんまり演出の雰囲気は僕は好きではない。少し『エレファント』の淡々とした描写が頭をよぎった。ただ、主人公の男の子、若い時からきつい役を頑張ったなあとか感心した。最後のシーンはちょっとと思ったけど。そういえば、肝心の『ポルトガル映画祭』に行けていない…。
その後、渋谷の270円居酒屋を初めて体験。海外から来た友人が日本の居酒屋に行ってみたいとのこと。つぼ八的なもうちょっと「ザ・日本の居酒屋」に行きたかったが、為替の問題もありより安い方が良いということで行ってみた。渋谷で金曜の夜ということもあり、まわりは大学の学部生が大半。就職活動の話などをしているのを横で聞きながら、年をとったなあとしんみり。お味の方は、値段のせいか基本的に何でも許せてしまう(苦笑)。ただ、資本主義のなかで合理性を進めていくと、最終的にはこういう居酒屋のようにオーダーも機械任せで人件費を節約するのは当然の帰結なわけで。若年層の失業問題は景気の問題というよりは、後期資本主義に至ればそもそも字義通り人間を疎外することでしか利益が出ないという構造的な問題にも由来しているのだろうななどと、またしんみり。ああ、微熱がある。明日の仕事は大丈夫だろうか?