のレクチャーが昨日は開催されました。夕方まで職場で仕事を進めて、その後参加。っつうか仕事だから参加しなくては行けないんですけど、当然。
昨日は音楽系の2回目という形で、大友さんと東谷さんのトークでした。トークショーとしては素晴らしかったんだけれども、後者の話は一研究者としては引っかかる部分も多々あったという印象。要は、住まいや家庭といった環境が要因で文化的嗜好性が生じており、その嗜好に基づいた社会集団が存在するというような話を、矢沢英吉を事例に紹介していたという話。
東谷さんは、この集団を「族」、「人種」という言葉で表現していたんだけれども、まず後者はあまり研究用語にはそぐわないだろうなあという印象。後者も、話を暴走族から始めているんだけれども、現在の音楽的嗜好とその相関係数が強い社会集団を「族」と表現する場合には、ある種の歴史的継続性、もしくはリファレンスの可能性がなければ、さほど有効ではないだろうなあと感じていた。この点に関しては、今日のセミナーのなかでちょっとした解説をするつもり。
とはいえ、両者とも話は抜群に面白くて、特に大友さんの話は素晴らしかった。次回は、吉見御大がいらっしゃる(笑)。海外で発表すると、良く彼の学生かと聞かれるんだが、むしろ積極的に無縁なんだよね。大体、吉見→岩渕と聞かれ、違うと言うと「ああ、そう」的な。