2010.12.21

3か月坊主

この10日間ほどすっかりブログの更新はお休み。特に書きたくないとか10分も時間が取れないほど忙しかったというわけではなく。少し休んでみる。まあ、一番の理由は先週取り立ててわざわざオープンのブログに更新するようなことが無かったからだと思うんだけれども。今週は、これから3日間連続で忘年会的なものが続くので何か書くことにはなるだろう。ということで、それこそ徒然と思いつくままに。

昨日建築家の坂牛卓さんのブログをのぞいたら、僕も3年/4年関わっていた翻訳が脱稿との連絡が書いてあった。人数が増えたり、減ったりしながらも良く4年間心折れることなく続いたなと心から関心する。4月に就職しなければ最後まで完走したかったんだが。打ち上げなり忘年会があれば、是非お祝いに駆けつけたい。出版が決まったら、またこちらでも告知予定。

そう言えば、先週唯一あった忘年会が職場の忘年会。まあ僕は任期つきの職員だし、研究日ということで必ずしも出席する必要はなかったんだが、こういうのはお付き合いなので少し遅刻して出席。就職決まった際には、自分の所属大学のしかも指導教員ではない先生からお叱りに近いメールがきて戦々恐々としながら着任したのだが、それなりに忙しい職場だけれども、上司、同僚に恵まれ、知的好奇心を日々受けながらの2010年だった。一番の恩返しは研究成果を挙げることだと思うので、なんとか任期中に学位を取りたい。

一方で、文化政策の議論には違和感を感じ続ける職場環境でもあった。やっぱり、僕には公的な資金を導入して文化‐特に狭義の芸術に偏る傾向のある概念としての「文化」‐を支えることを納得させられるフレームが創造し難い。文化政策に求めるのは、何かを上から支えるべきものだと認証して支えるのではなく、文化の新陳代謝を阻害しない環境を整備することなんだろうと思う。決して日本の現在の芸術文化環境が相対的に好ましいものだとは思わないが、それでもこの10年ぐらいで、いくつもの魅力的なプロジェクトや組織が育ちつつある。彼らの雪原の雑草のようにバイタリティを持って成長していて、彼らのさらなる成長を妨げる環境さえなければ十分に日本独自の環境は育っていくと思う。この件に関しては、別途いずれArtscapeで触れることになるかもしれない。

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