久しぶりに忙しい1週間を過ごした。前半は職場で年で一番大きなイベント、後半は自分の博士論文の発表準備。とはいえ、2005年の展覧会をサポートしているときに比べればまだましかなと思ってはいるのだけれども。
職場の国際シンポジウムでは、設営・撤収はもちろん仕事なのだが、基本的に3日間会場の担当をしていた。ということで、結果的には海外招聘でいらした先生方から、公募された若手の研究者の方まで基本的に9割以上の方の発表を聞くことができた。映像・演劇の研究は僕にとっては関心があっても博士論文終えるまではなかなかという感じの領域なので、もちろん3日間拘束されたので日常業務は滞ったのだが、一方でいるだけで単著5冊分ぐらいの知識を得ることができたのは大きかったなと思っている。今回はどうしても、絵画と演劇、絵画と映像というテーマだったので両者の影響関係を論じることが多かったのだが、様式とかスタイルの影響を論証するのって難しいなと改めて感じた。そう言われればそう見えるけど、でも100%はなかなか説得されないというか。ただ、これは言説史に近い形で論文を書いている僕にもそのまま当てはまることなので、とにかくできるだけ資料をあたって傍証を積み重ねることぐらいしか、僕には今はできないのかもしれない。
その週末金曜日が博論の進捗発表。まあ、これは中々ひどくて先は長いなあと思った。簡単に言うと、素材はまとまりだしたが、方向性が見えにくいということだと思う。上述のアナロジーで言えば、個々の舞台は出来上がってきているかもしれないが、演出が悪いので舞台も役者も死ぬという話だったと思う。自分の中で、導入の部分がずっとすっきり行かないので、その部分を指導教員、同朋からもはっきりとダメだしされた感じ。今は、どこかで持っている情報をすべて詰め込もうとしている、それは一定のボリュームを出したいからだと思うんだけれども、腹くくって一定の方向性を強くだして、いらない部分をカットすることを考える必要がある。場合によっては、論文賞を頂いた部分も大幅に切るぐらいの必要があるのかなと。いずれにせよ、ここからは腹くくってという覚悟を頂けたので、いい発表の機会だった。
発表の翌日は3が日以来の休日。友人宅の新年会に招かれる。日曜は少し研究とは異なるが、自身の仕事をチョコチョコとこなし、現在歯医者待ちで自宅で仕事。歯医者後に出勤予定である。