とくにこれを書いてみようという深い理由はないんだけれども。僕はミュージアムが必要か不要かということは論じたことはないし、今後も当分はある種の政治的判断が問われる論題に向いている研究をするタイプだとは思えないんだけれども、たまにはこういう思考実験もいいかなと。
絶対必要だとは思ってないけれども、全くいならいとも思っていないので、14も理由を挙げるのは結構きつかった。念押ししますが、僕は公立美術館全般が不要だという論者ではないです。ただし一方で、現状の国立を除く公立美術館の数はやや多すぎるかなという「印象」は持っています(ただし、厳密には日本には国立美術館は存在しませんがね)。以下、14の理由。これに全部正面から反論するのは僕には無理(苦笑)。
1.鑑賞しても分からない。
2.知っている作品がない。
3.表記が難解な日本語か英語で分からない。
4.小中学生の団体が多くうるさくて鑑賞できない。
5.関心を持っても、それ以上関わるプログラムがない。
6.館のスタッフの対応が悪い。
7.展示ガイドの使い方が分からない。
8.カフェがまずい。
9.乳幼児がいると訪問しづらい。
10.単純に興味がない。
11.アクセスが悪い。
12.企画展が高い。
13.アートは美術館の外で十分見られる。
14.税金の使途として妥当性が低い。
私立の美術館や国立美術館でも大半は共有できるとは思うのだけれども、とりあえず公立美術館という形に限定してみた。まあ、カテゴリーが定義そのものを論じる場合以外は、「ミュージアム」全般て、あまり議論する際に便利な単位ではないからね。以上お粗末でした。