2012.01.03

書き初め

ということでまずは、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。すっかり年末から風邪気味で30日から昨日まではほとんど温泉地で寝て、食って、酒飲んでの繰り返し。結果として2kg太るという体たらくの年末年始。

ということで年末に書こうと思っていた昨年の総括を簡単にしておくと、昨年も一年非常に充実した年だった。僕が特に変わったということはないし、相変らず僕は亀の歩みで少しずつすべきだと思うことを少しずつしてきただけなんだけれども、本当に周囲の同輩、先輩方に気を遣って頂き、少しずつキャリアアップするような仕事をこなすことができたのは本当に幸せだったなと感じている。いつも通りなんだけれども、家族、友人、仕事上の関係者の皆様に心から感謝していることはお伝えしたい。

ゆえに、今年は是非お世話になっている方にご恩返しをする一年にしたいなとは思っている。そのためには、本当に引っ張りすぎてもう重荷以外の何物ではない博士論文を早々に退治させて頂きたいと思っている。知人が多い情報学環(僕も学環の人だとか、吉見先生の弟子かとか良く間違われるのだが…苦笑)と違って、僕はもう本当にあとは書いて出してね的な状態なので、一定の質を持つ論文を早く上げようと思う。できれば持ち出しでもいいので、博論を出版することで一つの恩返しにしたいなと思っている。特に指導教員は当たり前だけれども、あまり寄り付かない僕をかれこれ10年放し飼いにして頂いた寛容な文化資源学研究室にきちっとご恩返ししたいと。

来年度にかけて肩書きが変わる予定。相変らず絶賛就職活動中だし、いまならお安くなっているのは事実なんだけれども、演劇博物館での任期は一区切りになると思う。3年間また任期付きの仕事になる予定で、大学研究室の移動もすることに。その意味では、東京大学からは今までレンタル移籍状態だったのが、完全移籍になる。このままキャリアを積み上げていくと、本当に大学の教員になって義務感を持って研究者にならなくなってしまうのかもしれないのが少し不安。僕は何度か書いているかもしれないけれど、研究者としては資質に乏しいと思い一度この世界をあきらめ就職してから、ダメはダメなりに自分が納得できるところまでは研究して堅気に戻ろうと思っていたので。事実自体としてはとても嬉しいことだけれども、業界で評価されたり、大学教員になることは元々はゴールではなくて、あくまで自分の考える力の限界を知りたいという極めて個人的な理由で読んだり、書いたりしているから。逆に言えば、いまだに自分と向き合うためという目的以上に、自分が真摯に研究に取り組む目的が見いだせない青臭い学徒なんだよね。とはいえ、この二年ぐらい、多くの方に自分のアウトプットしたものを評価頂いたのは心から感謝しているので、結果としてそう思って頂けるような仕事は続けられればいいなと。ただし、あくまで自分のペースのなかでという限定つきだけれども。

ということで毎年さえない年始の挨拶ですが、お世話になっている皆様本年も心からよろしくお願い申し上げます。

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