2012.04.05

花見

ということで新年最初のポスト。3月31日を持って演劇博物館グローバルCOE研究助手の任を離れ(というか外部資金による雇用だったのでプロジェクト終了とともに職場自体が解散というなかなかできない経験)、日本学術振興会特別研究員(PD、社会学)に着任いたしました。ということで、今日は行く年、来る年的な話。

本当に一回嫌だなあと思うことがあったぐらいで、基本的にはこれ以上ない環境で二年間働き、研究を続けさせて頂いた早稲田大学演劇博物館には感謝の気持ちしかないなあという実感。僕の感覚としては、博論書くまでは永遠に学生気分なので、学生の間に大学がどのように動いているのか、そして競争的資金の獲得とはどいうことなのかといった部分が見えたのはすごく収穫だった。ここにいる期間の間に書いたものではないけれども、着任してマスコミ学会、博物館学会と立て続けに論文賞を頂く機会もあり本当に充実していたのである。

ということで3月30日には久しぶりにリミッター解除して、西早稲田から最寄り駅降りるまでの記憶がなくなるまでお酒を飲み(とはいっても昔ほど強くないのでワイン換算ボトル一本強ぐらいだっただろうか)、次に集まれるのはいつかなあと思っていたら、早速現役の元同僚から九段でのお花見のお誘いが。僕の職場は4階だったのだが、3階にいる助手の皆さんとは漸く退任間際に良く話しをするようになったので、いい機会だなと思って、九段のお宅にお邪魔することに。

仕事の電話が急に入り、少し遅れて到着すると何故かインターフォンでは英語を強要され、乾杯の音頭でも英語を強要されるなど。もちろん各人、それぞれの新しい生活が始まっているんだけれども、流石に先週まで一緒に働いていたせいか、全く実感湧かず楽しい時間を過ごしたのである。これは、利点も欠点もあるんだと思うのだが、いきなり専任で個室を持つ就職はそれはそれでめでたい話なんだが、僕ぐらいのキャリアの時点では、あまり離れてはいないが異なる研究領域の仲間と部屋をシェアするという経験は何ものにも代えがたい経験だった。今残っている助手の方たちは、仕事は4階の僕らよりも相当忙しいはずだし、任期も決まっているのだけれどもそれでも「楽しい」と言っている姿が印象的だった。巷では演劇博物館に就職すると博論書けない的な話はあるんだが、それでも得るものの方が大きかったのではないかと思う。

一通りご歓談したあと、千鳥ヶ淵のライトアップを皆で見に行く。最後にアップするのはそのときに撮った写真。今年度は早々に博論を片付ける予定だったり、ちょっとしたアートマネージメント系のプロジェクトにも企画協力しておるところです。昨年度も暖かく叱咤頂いた諸先輩方、同輩の方々、不器用で一歩ずつしか前に進まん光岡ですが、引き続き見捨てずにお付き合い頂ければ幸いです。

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