当たり前の事なんですが、人の死っていうものは心をザワザワとさせるものだなあと。それなりに仕事はしていたつもりだけれども、この2週間ぐらい何か心乱れておりました。
博物館学会の顛末は前のポストに書いていたのだけれども、ちょうどあの週あたりに老人ホームに住んでいる祖母が一度救急車で運ばれるという騒ぎがあった。そのときに会いに行ったのだけれども、意外と元気そうで(少なくとも苦しんだりしている様子はなく)、これから少しずつ弱っていくのかなあという覚悟はあったのだけれども、その後気がつけば1週間で亡くなった。まあ、大体祖父祖母の死に目に会うのは難しいんだけれども、今回はベッドの側にまで行けたのは良かったなと。
因みに亡くなった当日は、早朝の夢で祖母が会いに来てくれて、起きて第一声両親に祖母が元気かと尋ねたのだが、その日の午後に亡くなった。まあこれは、虫の知らせってあるんだなあと感心すれば良かったのだが、問題は亡くなった日の夜。夢のなかで今度は祖父と一緒に僕の携帯電話にかけてきて話をするという。僕は自分のベッドで話していたのだが、次第に話していると部屋のぼんやりとしたグレーの光が祖父と祖母のカラーの半透明の画像に変わり天上へと上がっていくという映画のような夢。そこまではいい話なのだが、その後部屋の場面は暗転、何となく部屋に幾つかの気配を感じ、僕は下半身が動かせなくなる。助けを呼びながらベッドからおりて部屋の出口まで上半身の力だけで這いずっていったのだが、そこで漸く父が助けに来たと思ったら、何故か父の頭は額から上がスパッと切れておる(レクター博士の世界)。彼は、僕をベッドの上に戻し、僕のデスクの椅子に座り黙って僕を監視している。
全く助けに来たと思ったら、父が一番ホラーかよという。後で聞いた話だとによると15分ぐらいすごい勢いで叫びを上げていたらしいとのこと。何かに憑かれているなあ、僕はと感じる。その後も自宅では、早朝にペットボトルをつぶすような「バリバリ」という音が2,3日続いたり、誰もいないのに対人センサーでライトがついたり、父のオフィスの窓にはやたら鳥が激突を繰り返したりと、ややポルターガイスト現象が続いている(苦笑)。僕は科学者ではないので、それなりに今自分の霊感が強いのかなあとか、そういう夢を見てしまう自分がどういう状態にあるのかとか、この夢が僕が現実に見てきた映画や映像とどう関係しているのか等にふとしたタイミングで考えてしまい、仕事の効率が微妙に落ちているのである。とはいえ、祖母は大往生だったので、一番可愛がってもらった僕(つうか僕は本当に親戚少なく、祖母には孫は僕しかいない)としてはホッとしたのである。