昨晩は久し振りに息抜きらしい息抜き。最近はKoSACの告知ばかりでロクにブログ自体の更新できてなかったですからね。35歳の誕生日を迎えてからも特に恒例の決意表明もなかったですし。というわけで、昨晩はおいしいもの食べて、久し振りに映画見ました。
ということで『あの頃、君を追いかけた』を見て参りました。結論からいうと、合格点だけれども最近みた台湾映画の中では一番落ちるかなという感じの映画。完全なBoy Meets Girl的な恋愛映画です。元々が台湾のベストセラー作家の自伝的小説を映画化したものなので、編集的には無理があったみたい。僕が一番今回この映画を見ていた思ったのは、完全に主人公と同い年なんで、同時代の若者文化の差みたいな部分は面白かった。大学の寮で彼女に連絡したいけれども携帯電話が普及前なので、寮の電話に長蛇の列が出来ているシーンだとか、これは日本人にとってプラスなのかマイナスなのか分かりませんが、台湾の同世代の男性も日本産の映像を消費していたことだとか、台湾での大地震の後の情景だとか、大体リアルタイムだったことと、基本男性目線だったことで、異文化体験みたいなことができたのは面白かったかなあとは思います。ただ、今まで見てきた映画に比較すると作家(侯孝賢や楊德昌とか)押しの映画ではなく純粋に大衆向けな作りではあるので、その部分は好みが分かれるかなあという映画。ただ、ミシェル・チェンの可愛さだけに1800円は払えると思います。撮影当時28歳ぐらいだったと思うのですが、あまり高校生を演じても不自然ではないという。ただ、近年一般上映された台湾映画では『台湾カフェ・ストーリー』が良かったかな。ストーリーが淡々としていて(感想はこちら参照)。あの映画のグイ・ルンメイ素敵過ぎるだろうという。
と、映画の感想とは別に先月末に35になりました。典型的な仕事楽しい独身オジサンに気がつくとなっているという。もう少し大学に慣れるる時間はかかるのと思っていますので来年の初頭からは、きちっと自分の生活のことも考えたいなと思うようには流石になりました。僕は未だに目上の先生と飲みに行くと「学生さんですか」と言われる年齢不詳男性ですし、心も院生程度の大人にしかなっていないのが現状です。そこら辺は、まあ教育に関わる仕事にも就いたこともあり、きちっと向き合わないとなと思っています。
とはいえ、まずここに記すべきことは、34の一年間も僕にとってとても幸せな一年間だったということです。特に、周囲の皆さんから確実にステップアップの仕事を紹介頂いていることにとても感謝しています。さらに博論を終え、大学に奉職したことで間違いなく人生の転機の一年でもありました。その幸せはこの一年に出会った皆さんから分けて頂いたものです。この点は改めて心から感謝したいと思います。ありがとうございました。そして、これも例年通りで嫌になってしまうのですが、相変わらず「あまちゃん」ではありますので、皆さんからのご指導、ご叱咤のなかで少しずつ、自分らしく成長できたらと思っています。これからの一年、少しでも日々を過ごす皆さんに幸せのカケラでもお届けできるような一年になるよう過ごして行ければ、きっと34の一年よりももう少し幸せな35の一年になるのだろうなと。引き続きよろしくお願いいたします。