2015.06.12

第13回KoSAC「日本におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの行方」

梅雨に入り大分ジトーッとした気候ですが、つつがなくお過ごしでしょうか?今年度2回目のKoSAC(Kokubunji Society for Arts and Culture、通称コサック)のお知らせです。今回はロンドン芸術大学トランスナショナル・アート研究所(以降TrAIN)博士研究員の山本浩貴さんをお招きし、「トリックスターとしてのアーティスト」というタイトルでご発表を頂きます。

山本浩貴さんは、一橋大学で宗教社会学を学ばれたのち渡英され、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツを経て、現在TrAINでご自身のアーティスト、研究者両方の視点を生かしながら、社会とアートの関係性について研究を進められています。また2015年5月より、京都芸術センターのアーティスト・イン・レジデンスプログラムで京都に滞在されており、今回のKoSACでは、京都でのレジデンスプログラムを通して得た知見を反映させながら、日本におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性と課題についてお話し頂く予定です。

日本でも、今年に入ってから3月にパブロ・エルゲラの『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』(フィルムアート社)が出版されたほか、研究者とアーティストの垣根を越えて「社会の芸術フォーラム」が5月に設立されるなど、「社会」と「アート」の関係性について再考しようという気運が高まっています。一方で、アートにおける「社会的なもの(the social)」、もしくは「社会的に関わること(socially engaged)」とは一体何を意味するのかについては、その議論は緒についたばかりです。そこで、日英の現状にも詳しい山本さんの研究成果をベースにしながら、会場の皆さんと自由に議論をする機会になればと考えています。

当日までに、以下の山本さんの著作・プロジェクトのサイトをご覧戴くことをお勧めします。

1.Watarase Art Projectでのインスタレーション:「山本浩貴 『書かれなかった歴史に光を当てる』

2.展覧会:「他者の表象あるいは表象の他者」(京都芸術センター、会期:2015年6月20日~7月5日)

3.図書新聞:「レイシズムに抗するアート――1980年代イギリスにおける「ブラック・アーツ・ムーブメント」から反人種差別運動におけるアートの役割について考える

4.図書新聞:「英国のブラック・アートにおける反レイシズム戦略の多様性――クローデット・ジョンソンとリネッテ・イアドム=ボアキエの作品を例に考える

■日時:2015年7月13日(月) 18:30~20:30

■場所:東京経済大学 第4研究センター4階4422研究集会室

国分寺キャンパス正門を入って直進。突き当たり右側にある図書館の4階です。入口は図書館とは別ですので、図書館を正面にして「第四研究センター」と書かれている入口からエレベーターで4階に上がって下さい。上がると正面に地図がありますので、4422研究集会室の位置をご確認下さい。構内の地図は以下のこちらをご参照下さい。

■話題提供者:山本浩貴(ロンドン芸術大学博士課程、TrAIN博士研究員)

■討論者:狩野愛(東京藝術大学大学院博士課程)、光岡寿郎(東京経済大学)

■司会:加島卓(武蔵野美術大学ほか)

■参加方法:(1)お名前、(2)ご所属、(3)自己紹介を140字程度でjoinkosac(at)gmail.com(atを@マークに変えて下さい)までお送り下さい。当日参加も歓迎いたします(7月12日更新)。

■問い合わせ

e-mail: joinkosac(at)gmail.com(atを@マークに変えて下さい)

■URL

http://d.hatena.ne.jp/oxyfunk/

https://toshiromitsuoka.com/

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