2010.10.12

スランプ

暫く日記をほったらかしにしてしまった。というのもこの1週間ぐらいどうにも、モラルもモチベーションも維持できなくて、日記以外の仕事も結構ほったらかしてしまった。

まあ、一番の原因は10月に処理すべき案件が多かったということに尽きるんだが。そこそこ勤務先の仕事が忙しい上に、某国の研究費の申請やら、論文の直し2本分やら、翻刻の他人の箇所の再チェックやらがまとめていらっしゃったのと、アート系のNPOのお仕事も11月まであるので、何かもう全然博論が進まなくてストレスがたまったというわけ。この一文の長さにもストレス感覚がじんわり…。

とはいえ、この1週間ぐらいで面白かったことと言えば、知人にチケットを頂いて新橋演舞場で歌舞伎を見てきたことがまず一つ。なかなか古典芸能を自分でお金を払って見にいくことはないので、まさに非日常でリフレッシュできた。昨年11月ぐらいに歌舞伎座のさよなら公演も見にいったのだが、新橋の方が席が広い。2階の前の真ん中の方の席で、ゆっくり見られた。特に、踊りのタイポグラフィー的な第二幕はすごく良かった。

また、先日文科副大臣の鈴木寛の講演を聞く機会があったのだが、意外に教育社会学的な視点からすると面白かったのではないかと思う。まあ、真正の教育社会学者から見れば問題だらけのプレゼンなのかもしれないが、あれだけ一定程度客観性をもつエビデンスを基に、日本における高等教育の危機を論じられるのは悪くないなあと、一聴衆としては感じながら聞いていた。ただ、理系の博士、文系の修士卒の就職環境を社会全体で整備したいという議論は最もなんだが、僕はこの時点で就職の世話を焼いてもらえないのね(苦笑)などと思ったけれども。データのなかで面白かったのは、アメリカの一定程度の規模の企業の人事部長の学歴は7割程度が修士以上だという事実。一方で、日本は社長レベルでも数%。もちろん、人事部長と社長を比較したことで、平均年齢に大きな違いが出る、つまり世代ギャップがあるという一点においても客観的には比較できないとは思うが、いかに日本において「院生」が奇特な生物かという事実を改めて確認。

今日申請書類は一度書き終えて、週末には一本論文終わるので少し光明が見えてきた感じかなと。今週も後半分頑張ろう!

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